だいたい世の中想像通り

思いの丈を綴っていきます

10年以上もの間戦い続けた花粉と紆余曲折

高校を卒業し、憧れの都会生活を夢見て上京。
小さな頃からスポーツに明け暮れ、病気と言う病気も経験せずに小中高と皆勤賞で、丈夫な体が自慢でした。


順風満帆なキャンパスライフを過ごしていた矢先、体に異変が起きたのです。やたら目と鼻がムズムズし、そのうちくしゃみと鼻水が止まらなくなりました。


最初は「風邪かな?」と思ったのですが、どうも違う。


次第に目の痒みも増し、涙と鼻水でもう顔がひどい有様でした。この頃ようやく、自分が花粉症なんだと自覚するようになりました。

 

花粉症対策で色々試すも・・・

元から花粉症だったわけではないので、花粉症対策には苦労しました。真っ先に試したのが薬局での市販薬。


この頃はまだなんの花粉に反応しているか等把握してなかったのもありますが、まったく効果ありませんでした。同じく市販の目薬、花粉症の対策で使用する方も多いと思われる目薬も、まったく効果なし。


色々と品を変え、4~5種類は試したと思います。
花粉を遮断するのと同時に、ひどい有様の顔を覆い隠す意味でも、マスクは常時着用していました。


これはまったく効果ないというわけではないのですが、やはり気休め程度。鼻水は止まりませんでした。


他にも鼻スプレー、目の洗浄液等、自分で試せるものは色々とやりましたが、どれも気休め程度の効果でした。

 

 

仕事への影響

 

 大学を卒業し、医療機器メーカーの営業として働くことに。
この頃も変わらず花粉症は続いており、楽なのが夏場から秋にかけてのみと普通の人よりシーズンが長いようでした。


これだけ重度の花粉症だとやはり仕事にも影響が出てきます。会議やプレゼンの場でくしゃみが止まらず大失敗。


厳粛な空気の中、鼻をすすったり目をこすり上司に注意される。お客様の相手中にもくしゃみや涙が止まらなくなり心配されてしまう、なんてことも。


営業と言う職業柄、花粉症による仕事への影響は深刻でした。
医療機器を扱うメーカーの営業が、花粉症とはいえ健康を害しているなんて、印象がいいわけもありません。


人前でのくしゃみや鼻をすする行為は印象最悪とわかっているのですが、止めようがなくどうにもならないのです。


この頃には、一つの後悔の念がありました。
花粉症を発症した大学生だった頃、早く病院へ行くべきだったと。仕事を始めてからは本当に多忙で時間の余裕がまったくなく、ただでさえよく迷惑をかけているため、休みを取るのも躊躇ってしまっていました。

 

結婚を機に治療へ

大学生の頃から交際していた彼女と結婚の話が挙がり、一家の主となるにあたってこのままではいけないと思い、病院での治療を決意をしました。


幼い頃から病院にお世話になった記憶がほとんどなく、病院嫌いな身にとっては大変不安でした。


検査を受け、お医者さんと話し合った結果、すすめられたレーザー治療を受けることとなりました。


鼻粘膜にレーザーを照射して鼻のアレルギーを起こす場を減らし、鼻粘膜のアレルギー反応を鈍くしようという治療だそうで、痛みもまったくなく、副作用の類もまったくありませんでした。


肝心の効果はというと、花粉の多そうな日に、「ん?」という程度に症状が出ることがあるものの、ほぼ完治と言って良いほどの効果でした。


話によると、花粉症を完全に治す方法というのはないらしく、どのような治療をしても多少なりとも症状が出る場合が多いそうです。

 

治療後、子供も2人生まれ、仕事の方も順調です。


完全に治ったわけではなく、今後も花粉症とは付き合っていくことになるでしょう。


生まれてきた子供達には、同じような重度の花粉症にならないことを願うばかりです。
私と同じように重度の花粉症に悩まされている方は、是非早急に病院へ行くことをおすすめします。